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元・局アナがいろんな現実と戦うブログ

フリーアナウンサーとして、キラキラ生きたほうがいい、と思う。

田舎育ち、コネなし学歴なし!望み薄な女子アナ就活体験記

アナウンサーっぽい話

まずは自分のスペックから

 

①田舎の蛙、身の程を知らず

 アナウンサーになりたいです!と初めて人に話したのは小学生のとき。国語が好きで、図書館の本はたくさん読んでいた。学芸会の劇ではナレーター。メガネでやせっぽちの少女は…思えば世の中の厳しさなんて何も考えていなかった。

世間の厳しさを感じ始めるのは中・高生ぐらいかな。長女でしっかり者、委員長タイプだった私は生徒会に入り、体育祭では場内アナウンスなどを担当し、アナウンサーにひそかにあこがれ続けていたものの…すでに堂々と夢を語るなんて、できなくなっていた。成績もだんだんと振るわなくなり、アナウンサーの学歴ブランドを知って愕然…。田舎暮らしですくすくと育ちすぎた!!

 

②地味すぎる大学生活

 大学受験は失敗。浪人なんてさせてもらえず、それでもなんとか大学生になって、一人暮らし。それなりに勉強はして、講義を休むこともほとんどせず、成績はトップクラスをキープしていた。(偏差値から考えて難しい状況でもなく、意地だった)生真面目で大学、バイト、大学、バイト…と、遊びなんかほとんど経験していない。でもこの時点でもう、8%ぐらいしか、夢への希望を持ち合わせていなかったなあ。受験頑張っていればキャンパスライフ最高!だったのに、暗黒時代だもんな。

 

③必死なWスクール

 2年生も半ば、私はある決断をする。大学の売店に置いてあったマスコミの専門学校のパンフレットを見て、通うことにしたのだ。入学金もろもろで20万円…貧乏大学生には到底、出せない。数日間悩みに悩んだ挙句、親に電話して、貸してもらいました。(くれる親じゃないからね、私大に通っている時点で育英会奨学金ももらっているからね。)必死にお願いした。絶対返しますって。電話を握りしめて、それはもう必死だったな…。

 通うのは電車で30分ぐらいかかる、都会にある専門学校。もちろん高学歴なキラキラ女子たちが通っている。アナウンサーにならずして何になる??って思えるほどアナウンサーっぽいの。そういう人たちに混ざって、背伸びして、にこやかに装っていた。実はその空間が苦痛で、何回もずる休みしたけれども。

 

アナウンサーの就活、当時の実態

今とは違って、15年ほど前のキー局(東京にある民放ね)では夏にがっつりアナ志望の子たちを集めるイベントで青田買いの時期があり、爽やかに内々定をキメる人たちがいるらしかった。

とにかく、情報量がものを言う世界が就活だったのかな。今よりインターネット・SNSが発達していなかった時代、情報の集まる場所というのは少なかった。だからこそ、当時専門学校に入るという選択肢は間違いではなかった気がする。スーツ選びに、バッグ、靴、印象の良い写真、エントリーシートの書き方、面接の質問事項などなど。試験場でLINE交換なんてことなかったし、時代の進歩?を考えると情報が手に入りやすそう。(でもデマももちろんすぐ手に入るけども)ノリで、話しかけちゃえばOKなんだろうなー。べんりー。

女子アナ就活は、みんなで東京に行き、みんなで帰ってきてた。そこは専門学校、自分だけ行かないなんて許されないからこそ行けたんだと思う。みんなで行けば怖くなかった、大都会TOKYO。

 

キー局の受験、悲喜こもごも

 フジテレビは全員面接。初めてのお台場!大きな赤い富士山の絵がある広い部屋!全員来てください方式だったから記念受験の人もいるんだろう。晴れ着を着ている人にびびった。見たことのあるアナウンサー(蝶ネクタイのKBさんとか)いた。たくさんのブースがあって、面接官が座っていて、1人ずつ前に行く。3分もあるのかな?インスピレーションで落とされる感じの、初めての面接だった。(この年、同期になるフジテレビアナウンサーは男女6人もいて、一緒の会場にいたのかも…とか考えると胸フルエル。)もちろん私は落ちた。

日テレは書類落ち。テレ朝も全員面接で、隣の人がチアの掛け声やってて、え?ってなった。TBSは書類が通って、一次面接受けて、落ちた。テレ東は書類落ちだったかな。我ながらざっくりしか覚えていない。昔の昔だし落ちたから記憶から削除したっぽい。

 

そして地方局に受かるまで

 中央で始まったアナ試験は、準キー局、地方局と広がっていく。その頃は何より、度胸がついていったかな。緊張感にも少し慣れて、エントリーシートはぼちぼち通るようになっていった。面接もちょこちょこ進めるように。それにしてもいろんなパターンの書類があった。毎回頭抱えて、あーでもないこーでもないと悩みに悩み、提出は期限ぎりぎりばかり。OBから指導してもらってる人もいて、結局付き合ってる人もいた。(便利だし、と言ってたな彼女…)

某九州の準キー局は、A3のほぼ真っ白の紙にQあなたを動物に例えると何ですか?理由も書いてください。とか質問3つしかない、なんて戸惑う提出物もあった。(意外にうまくいって、私、書類→面接①→面接②→最終の役員面接まで行けた!大進歩!落ちたけど!)最後は生まれ育った地元のテレビ局に受かるわけだけれども、なぜ受かったのかわかんない。きっと筆記は大した成績も取れなくて、集団面接でもパッとしなかった。(総合職だったからリクルートスーツだったし)もしかしたら最終面接まで行った局が同じ系列だったから関係あるかもしれないけど、今となっては謎。受かるか落ちるかなんて、謎だらけ。

 

振り返って思う、よかったこと3つ

 ①偏差値の低さゆえの…

女子アナなんて、ほんと、学歴です。…とは言えない事実もあることを証明できた。もちろん聞いただけで納得の大学出身者はたくさんいるし、正直うらやましい。でも田舎はね、あんまり気にしている人が多くないのも本当のところ。特に地方女子アナは。

大学は?○○大です。ふーん…?で、終わる。有名大学で、先輩後輩となると盛り上がるところなんだけど、ふーん…?だった。(ちなみに同じ大学出身だと妙にしばられててかわいそうになることもあった。)

で、偏差値の低い大学に通っている方(もしくは有名大学じゃなくてコンプレックスをお持ちの方)は、その中で成績をよくするといい。元々はもっと上の大学に行けたのなら成績上げは意外といけるのでは?偏差値の高い大学で中の中、もしくは下の成績表を見るのと、どこだよその大学…っていう大学で上の上、上の中の成績表を見るのではやっぱり印象違うらしいから。

単なるレベル上げだと思って淡々とやりこむ。優だらけの成績表を作る。

 

②決断は未来の自分のため

 未来を変えた決断は、やっぱり専門学校に20万円払うと決めたとき。ここで私は夢を諦める覚悟を決めた。これは本当に、大事なこと。もう一回言う。諦める覚悟でやる!!!すでに10年以上濃くも薄くも思い続けている夢を、ついに諦める。その前に何をするのか。私にとってそれが、専門学校に行くことだった。諦める前に、自分を納得させなきゃいけなかったから。ここまでやったから、仕方ない、そうなるまでの何かをしなければならなかった。諦める覚悟って、すごいエネルギーを要するその瞬間に運がついてくる気もしてる。

  

③何が何でも女子アナという肩書きがほしいなら地方局でもOKOK

仕事の数パーセントしかアナウンサー活動がないとしても、私は女子アナです、と言える。地方局でもなんでも、女子アナは女子アナ。むしろ妙な実力(原稿書くとかディレクションできるとかカメラマンに画角指示できるとか)も付くし、頑張り次第ではフリー転身後に中央進出してブレイク!ってこともありえなくもない。きっと夢は叶うから諦めないで、なんてキラキラワード、私には言えないけど、諦める覚悟で頑張ってみることで何かつかめると思っている。

 

 就職活動って恋人探しと似ている。

 テレビ局(もしくは就職したい会社)が高スペックな異性でね、誰か恋人を探している。もちろん恋人にするには好みがあって、顔やスタイル、性格、特技などなど、求める条件がいろいろある。まずはラブレターを出して、って言われる。だから、あなたのことが好き、恋人になりたい、ってエントリーして、書類で自分をアピールしなきゃならない。目に留まらなければならない。だから自分を嘘じゃないギリギリで精一杯盛る。写真も一番かわいく写ってるやつを選ぶ。そこをクリアしてやっとデートにこぎつける。これが面接。問題は媚びたほうがいいのか、自分らしくするほうがいいのか。相手が何を求めているのか、むしろ求めていないのか。こればっかりは、運とかフィーリングです。相手の好みを研究したり、知り合いから情報を得たり…、あと、好みじゃないけど好きになるってこともあるから恋愛っておもしろいよね!

 

女子アナなんて、高学歴でミスなんとかで、洗練されてて、もしくはコネで…ってごにゃごにゃ言ってても何も始まらん。諦めなくてよし!自分のことを好みだって言ってくれる人(局)が現れるかもしれないし、むしろ好みを覆すことだって、魅力によっちゃ可能かもしれないし。

そりゃあね、地方局の総合職でアナウンサーなんて大変。記者やったりディレクターやったりもする。同期がガンガンテレビに出てもてはやされてる時に裁判の傍聴行ったり、連続放火で夜の街を走り回ったりしたよ。事件で広報官待ってる間、極寒の警察署の長椅子に寝たこともある。世間の女子アナとはかけ離れているけど、当時は死ぬほど苦しかったけど、今となってはちゃんと身になってる。先輩、鬼になってくれてありがとね。早朝情報番組の全国ネット中継のあとに時効間近の裁判取材で4時間傍聴させてくれてありがと!(心からばーーーーか!!!!って言えるよ。おかげで性格曲がったわ)

 

 

局アナ地獄の日々は、書き始めるととにかくとんでもない悪口的なものになるかもしれない。会社員なんていいことも悪いことも悪いことも悪いこともある。別れてから元恋人の悪口言うのってどうなの?むむむ。

 

書きたいなー。書けないかなー。